2008年11月29日

スパ西浦もタイムアップ

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実は、前回の記事で紹介した美浜サーキットの走行のとき、そろそろ帰ろうかと思っていたら日比野編集長から電話がかかってきた。
「明日休みとれたからサーキット行こう」
「行こうっていうか、今サーキットにいるんだけど」
「なんだとー!!」

という訳で、翌日はスパ西浦に行って来た。2日連続のサーキット走行だ。日比野編集長は996GT3を買ったからかなり気合いが入っている。

走行枠は11時からの枠にしたのだが、平日にもかかわらずほぼ満車。19〜20台くらいいた。何でなのか分からないが、水曜日は多いのだろうか。

遅刻ぎりぎりにサーキットに着いたため、ほかのクルマより少し遅れてコースイン。昨日美浜を走ったばかりなので最初から飛ばしていける気分だったが、タイヤが暖まるのをじっと待った。

それにしてもクリアラップがとれない。20台もいれば当たり前だが、これではタイムアップは難しいかも。
10ラップほどでピットに戻り、エア圧を調整してピットアウト。さらにラップを重ねるが抜いたり抜かれたりイエローフラッグになったりで、こういうのになれていないのでなかなか集中できない。しかし、そのうちに突然前ががら空きになった。すかさずタイムアタック。1分4秒6がでた。一応自己ベストだ。

その後はやっぱりクリアラップがとれず、そのまま終了。結局、前回のベスト1分4秒9から0.3秒アップにとどまった。
しかし、西浦にも慣れてきたのか、混んでた割に今日は楽しく走れたからよしとしよう。


一方、日比野編集長はクリアラップが1度も取れなかったにもかかわらず、2秒切りそうな勢いだったようだ。うーん、たまにしか走らないのに速い。


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いつも通り赤が今回、青が前回のベストラップ。最高速がずいぶん高くなっている。が、次の分析で実はこの最高速が生かされていないことが分かる。(中央のラインが乱れているところは立体交差によるGPSロスト)

愛用のデータロガー、パフォーマンスボックスの解析ソフトがバージョンアップしたことは以前にも紹介したが、地味にいくつかの機能が追加されている。その中でGサークルと並んで便利なのがこれ。

速度グラフでカーソルのある場所がコース図では×印で表示されるのだが、以前は赤いメインのラインしか表示されなかった。しかし、これが赤、青両方のラインに対して表示されるようになった。
要するに、今回と前回(あるいは自分と他人)のデータを表示しておき、マウスをツツーッと動かすと、それぞれのクルマの位置もツツーッと動き、どこが遅いか速いか視覚的に確認できるのだ。これがおもしろい。


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まずスタート位置。当然ながら赤、青の×が重なっている。

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ストレートエンド。赤(今回のベスト)は最高速の延びを反映して青(前回のベスト)よりかなり前にいる。この時点で0.3秒近く差がついているほどだ。

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ところが、2コーナーをすぎる頃にはまた二つの×が重なっている。つまり、赤の走行は最高速が速かったものの、それにビビッて減速しすぎて、1〜2コーナーが遅くなってるのだ。

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あとはびっくりするほど同じペースで進み、

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最終コーナーあたりでまた差がついて0.3秒のタイムアップとなった。
この機能、他の人の走行の比較に使ったらかなりおもしろそうだ。


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以前からある機能だが、気になったのでGのグラフも出してみた。これはストレートを加速しているときの前後Gで、中央の一時的な落ち込みはシフトチェンジによるもの。それより左が3速全開、右が4速全開ということだ。

前回の走行は9月でまだ暑かった。その気温の差がエンジンパワーに影響し、加速Gにもこれだけ影響している。ちなみに前回の最大加速Gが0.325、今回が0.353。かなり大きい。もちろんタイヤのグリップも違うわけで、それを考えると0.3秒のタイムアップってどうなの、という気もするのだが、あまり深く考えないことにする。
posted by y2 at 01:21| Comment(7) | TrackBack(0) | 編集部993

2008年11月26日

久しぶりの美浜サーキット

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季節はまさにタイムアタックシーズン。
ようやく仕事の区切りがついてサーキットに行ってきた。

今回は久しぶりの美浜サーキットだ。またしてもコースが変更され、ラップタイムのランキングもリセットされたのでそこに自分の名前を載せるのが目的。
もちろん、どうせ載せるなら自分のベストタイムを載せたい。というか、コース変更されたのでタイムアップして当たり前だ。今までのベストが48秒2くらいなので、47秒台が目標。

気合を入れてサーキットには午前中に到着。今日は昼食をはさんで3本走るつもりだ。気温もそこそこ低いし風もなく、コンディションは最高だ。

午前中の1本目。
遅い。シャカリキに走っても49秒台。なんだか48秒台が出そうな気がしない。しかし、それでもなんとか最後のほうで48秒784が出た。あと1秒近くも縮められるか不安を感じつつ一人でさびしい昼食。

2本目。
あまり深く考えず、とにかく攻める気持ちで走る。もうこれ以上は無理、というくらいがんばってベストが48秒384。こりゃあかん、と思いつつ、なにか間違えてるような気がしてきた。
というのは、コースが変わった裏ストレートエンドの右コーナーなのだが、ここは突っ込んでしまうクルマが多いらしく、コース幅が広げられた。そのコース幅をいっぱいに使うライン取りをしていたのだが、それだとどうも無意味に遠回りする感じになってしまうのだ。

3本目。
ラインを変えてみる。めざましいアップはないものの、7ラップ目あたりから48秒234、48秒305とかなりいい感じになってきた。そして9ラップ目、目標の47秒台、47秒987が出た。
これが今日のベストラップ。

初の47秒台ということでかなーりいい気分で帰宅。さっそくデータロガーの解析に取りかかる。
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いつも通り赤が今回、青が今までのベストラップ。前半がちょっとよくなっている。あと最後の立ち上がりもうまくいったようだ。

続いて走行ラインをチェック。ここでちょっと愕然とした。
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裏のストレートから最終コーナーまでの部分だが、黒ラインのコース図はコース変更前のもの。青が今までのライン、そして赤が今回のライン。単純にコースが短くなってる。
これじゃあタイムアップして当たり前どころか、0.2秒くらいのタイムアップでは実質遅くなってるかも。
でもまあその辺はあまり深く考えず、とにかく47秒台出たからいいや、ということにしておこう。

ちなみに、NA(というかパワーがあまり無いクルマ)の場合は、裏ストレートエンドから定状円まではあまりふくらまずに最短コースを通るようなラインの方がタイムが出るらしい。そのためには裏ストレートエンドのコーナーをこれまでよりコンパクトに曲がる必要があるが、それがまだできていない。そのほかの部分も細かく解析すると、あとコンマ5秒くらいは縮める余地がある。

それとせっかく付けたLSDが今のところ全くタイムに結びついていない。この辺もちゃんと使いこなせるようになれば46秒台も見えてくるが、今の目標はあくまでスパ西浦。でも美浜にもときどき行くようにしよう。

posted by y2 at 19:48| Comment(2) | TrackBack(1) | サーキット

2008年11月12日

突然、グリスの話

このところ非常に忙しく、ブログを更新するヒマがない。
というか、ブログのネタになることをする時間がない。

基本的に故障とかメンテとかの実体験をネタにするブログだが、仕方がないので今回は適当なウンチク話にする。

お題はグリスだ。なぜグリスかというと、グリスは種類が多くてなにを買い揃えたらいいか悩むものだが、今までグリスについてちゃんと説明した雑誌なりサイトなりをあまり見たことがない。なのでいいネタにはなるなあと以前から思っていた。

といっても特別にグリスに詳しいわけではない。以下の内容はかなり前にある雑誌の記事にするために自分なりに勉強した内容だが、忘れてしまっている部分もあるし、専門家でも何でもないので間違っている部分もあるかもしれない。あまり信用しないで読んで欲しい。


グリスとは

石鹸とオイルを混ぜてこねたもの、それがグリスだ。
例えばある部分を潤滑したいが、オイルを塗っておいてもすぐに流れてしまうとする。だったらオイルが流れないようにオイルを綿(わた)に染みこませて、その綿を潤滑したい部分にくくりつけておけばいい。
グリスとはそういう発想のもので、綿にあたるのが石鹸。オイルを吸い込み、流れないようにする。意外に思うかもしれないが、グリスでも潤滑を行うのはあくまで液状のオイルだ(例外もあるが)
それと石鹸というのは広い意味では台所にある普通の石鹸も含まれるが、グリスに使われるのは金属石鹸と呼ばれるもので手を洗う石鹸とはちょっと違う。

グリスの効果は
@潤滑
A防錆
Bシール効果
Cそのほか
異音解消とか焼き付き、かじり防止とか

先ほどの説明で出てきた石鹸を「増ちょう剤」、オイルを「基油」という。基本的に増ちょう剤と基油を混ぜたものがグリスだが、さらに添加剤が加わるグリスが多い。

グリスのネーミング

グリスの種類は非常に分かりにくい。というのもネーミングに統一性がないからだ。例えばリチウムグリスは増ちょう剤としてリチウム石鹸を使ったグリスで、増ちょう剤が名前の由来になっている。一方、モリブデングリスはモリブデンを添加したグリスのことで、添加剤が名前の由来。さらにラバーグリスなど、用途が名前になっているものもある。

このようにグリスはネーミングに規則性がないから分かりにくい。
例えばリチウムグリスとモリブデングリスはどう違うのか、といった議論を掲示板で見かけたりすることもあるが、基本的な知識がないままそういう議論をすると訳の分からないことになってしまう。
「カップグリス」などはもっと訳が分からない状態で、ゴムを侵さないブレーキ用のグリスをカップグリスと呼ぶ場合もあるし、リチウムグリスやカルシウムグリスをカップグリスと呼ぶ場合もある。全然違うグリスに同じ名前が使われているのだ。

代表的なグリス

@増ちょう剤が名前になっているグリス
リチウムグリス
別名:万能グリス、マルチパーパスグリス、ベアリンググリス
増ちょう剤にリチウムグリスを使っているグリス。古くからあるグリスなので名前もいろいろ。開発された当時は画期的な性能だったために万能グリスと呼ばれたようだが、今となっては万能とは言えず、むしろ一番安物のグリスだ。

ウレアグリス
増ちょう剤にウレアを使ったグリス。ほとんどあらゆる面でリチウムグリスより性能が上。ウレアがなんなのかは筆者も知らない(すいません)。自動車用ではウレアグリスと銘打って売られているものは見たことがないが、ホームセンターなどで汎用グリスとして売られている。ただ、どうも粘性が高すぎて自動車用にはあまり用途がないかもしれない。

シャーシグリス
カルシウム石鹸を増ちょう剤に使ったグリス。性能は低い。最近ではほとんど使わないと思うがよく知らない。

A基油が名前になっているグリス
シリコングリス
耐熱性、耐水性に優れ、ゴムや樹脂を侵さないなどいいことづくめ。透明で目立たないのでバイクのレバー部分など見栄えが気になる部分に使うにも便利だ。ただし、金属同士の潤滑性能はあまり高くないので、リチウムグリスの代わりなどには使えない。増ちょう剤にはウレアが使われることが多いようだ。
ちなみに、パソコンのヒートシンクなどに塗るシリコングリスは自動車用のシリコングリスとはまったく別物だ。

ほかに基油が名前になっているグリスを知らないのだが、基油にもエンジンオイルと同じように鉱物油と化学合成油がある。当然、化学合成油の方が性能が高い。したがってリチウムグリス、ウレアグリスでも基油の種類によって性能の優劣ができることになる。また、ゴムへの攻撃性があるかないかは基本的に基油で決まる。

B添加剤が名前になっているグリス
モリブデングリス
リチウムグリスやウレアグリスにモリブデンという粉末を混ぜたグリス。モリブデン自体に潤滑性があり、しかも個体なので熱に強く、油膜切れにも強い。従って、基油が油膜切れを起こしたり、高熱で蒸発して無くなった場合でもモリブデンが残って仕事をしてくれる。ただ、そうはいってもベースのグリスの性能も重要。いくらモリブデンが残るとはいえ、ベースグリスがすぐに流れて消えるようでは性能が高いと言えない。ゴムへの攻撃性や耐水性などもベースのグリスに依存する。
モリブデングリスをなんとなく「高性能なグリス」と理解して多用している人は多いのではないかと思う。しかし、ここまでの説明を読めば分かるとおり、モリブデングリスだから高性能ということはなく、ベースのグリスが何かを見極めることが重要。

C用途が名前になっているグリス
ラバーグリス、ディスクブレーキ用グリスなど
用途が名前なので、その正体はいろいろ。例えばパッドの裏に塗るディスクブレーキ用グリスにはカッパー(銅の粉)を混ぜたグリスもあればそうでないグリスもあるし、最近ではシリコングリスでディスクブレーキ用となっているグリスもあるようだ。

Dその他のグリス
いろいろあるがめんどくさくなってきた。
スプレーグリス
普通のグリスを溶剤で溶いて缶スプレーに詰めたもの。缶の中では溶剤により液体に近い状態のため、スプレーとして吹き出すことができる。吹き出したあとは溶剤が瞬時に揮発して無くなり、粘性の高いグリスになるという仕掛け。とはいってもやはり普通のグリスより柔らかい。
スプレーグリスもベースのグリスがリチウムグリスのもの、ウレアグリスのもの、基油が鉱物油のもの、化学合成油のものなどいろいろあり、性能も千差万別だ。

posted by y2 at 03:02| Comment(5) | TrackBack(0) | ガレージ